コロナ禍の手続き:電子申請と捺印廃止

手続

コロナ禍で急速に手続きの迅速化が図られています。手続きの電子申請化の推進と事業主の代表印廃止です。今年度の労働保険年度更新申告書から代表印が無くなったことに驚かれた方も多いかと思います。当事務所のインフォメーションで各省庁の捺印廃止を挙げていますので是非ご一読下さいね。

押印廃止の取扱いについて① (協会けんぽ)

押印廃止の取扱いについて②(労災保険)

押印廃止の取扱いについて③(雇用保険)

私達社会保険労務士は、労働保険・社会保険の手続きを事業主の代わりに代行する業務を担っています。リモートワークが進む昨今、わざわざハローワークや年金事務所に出向いて手続きを行うことは避けられるようになりました。行政官庁も「なるべく来ないでね」と言っているくらいですしね。

電子申請の良いところは、人と触れずに手続きを行い(交通費・郵送費・人件費の削減など)、時間を有効に使えるところです。しかも昨年から手続き書類の捺印廃止が急速に進んでいます。日本のハンコ文化が遂に終わりを迎えた?! ハンコ無しでは処理が進まない…実はこういう国は珍しいんだそうですね。

現在7割くらいの社会保険労務士は電子申請を行っているようです。昔のように日本年金機構などがその場で手続きをしてくれなくなった現状もあり、わざわざ順番を待って申請書類を出しに行く意味が無くなったのです。またペーパーレス化も進んでおり、離職票もPDFで受け取れるし、公文書などはデータで保存すれば広い書類保存書庫を用意することも不要となりました。

それでも電子申請をしない方がいます。その理由は以下のようなものです。

  1. 電子申請は処理が早く、万が一間違ったとき訂正をする間が無い
  2. 初期設定が面倒だし、やり方がわからない
  3. もともと処理件数が少ないので不便は感じない
  4. 社内がアナログ処理中心である

新しい仕組みが世の中に浸透するには時間がかかります。みんながみんな新しいものに良さを見出すわけではなく、今までのやり方を変えることに拒否感を持つ方も多いからです。電子申請がパーフェクトだとは私も断言できません。システムがダウンすることもあるし、形式が変わってもすぐにソフトなどの対応が出来ないという事もあります。でも使えるなら便利な電子申請はどんどん利用して、状況に応じアナログでも対応できるようにしておく…そんな柔軟性が今の私達に必要なのかなと思います。

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